2008年3月

B型肝炎とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することでなる病気です。
成人になってからB型肝炎ウイルスに感染するとほとんど治ります。
しかし、生まれてから1年以内の間に感染すると、多くは慢性肝炎や無症候キャリアに進んでしまいます。
そして、慢性肝炎や無症候キャリアからさらに肝硬変や肝がんへ進行する人もいます。
中には、いきなり肝がんになってしまう人もいます。
このように経過をたどっていってしまうのがB型肝炎なのです。

B型肝炎ウイルスの感染する経緯は、血液や血液を含む体液から感染します。
現在、感染している日本人は、120?130万人とされ、ウイルスを持つ母親から出産前後に感染した母子感染です。
現在は、母子感染に関して防止策がとられているので、母子感染をする人はほとんどいません。
しかし、成人になってから「性交渉」「覚せい剤の回し打ち」「入れ墨」「ピアスの穴あけ」「医療機関での針刺し事故」などで感染する場合があります。

最近は、日本になかったタイプのB型肝炎ウイルスに感染している人が増加しています。
B型肝炎ウイルスには、A?Hまでの8つの遺伝子型があります。
日本で多いのは、CタイプのB型肝炎ウイルスです。
このCタイプのB型肝炎ウイルスは、成人してから感染しても慢性化することはほとんどありません。
しかし、成人してから感染すると慢性化しやすいAタイプのB型肝炎ウイルスが増加しています。
AタイプのB型肝炎ウイルスは、海外旅行での感染や外国から入ってきたタイプです。

無症候キャリア・・・ウイルスが体内にいても、肝炎を起こしていない状態です。

Posted by banrai | 2008年3月25日 13:38 |

AタイプのB型肝炎ウイルス

AタイプのB型肝炎ウイルスは欧米に多いです。
日本では、今までほとんどみられませんでした。
しかし、海外旅行中に感染したり、外国から入ってきたAタイプのB型肝炎ウイルスに感染する人が増加しています。
2004年の献血のときに見つかったB型肝炎ウイルスのおよそ22.9%は、Aタイプです。
それから、4年の間におよそ10倍に増加しています。
感染経路として、一番多いのは性交渉です。

成人が、B型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎を起こすことが多いです。
症状は、「全身の倦怠感」「食欲の低下」「尿の色が濃くなる」などです。
その後、およそ1?2ヵ月でB型肝炎ウイルスが排除されます。
しかし、1?2%は慢性肝炎に進行してしまいます。

AタイプのB型肝炎ウイルスに感染すると、その3?5%は慢性化すると分かっています。
また、稀ですが劇症肝炎を起こすことがあります。
劇症肝炎は、肝細胞が急激に短期間で壊され、命にもかかわります。
慢性肝炎にかかると、肝硬変や肝がんに進行する危険性もあります。
感染しているかもしれないと思う人は、検査を受けて調べることが大切です。

Posted by banrai | 2008年3月25日 10:12 |

B型肝炎の検査方法

B型肝炎ウイルスに感染しているかどうか調べるには検査をします。
検査は、「血液検査」をします。
血液検査にて、「HBs抗体」があるかそれとも、ないのかを調べます。
検査で陽性と結果が出た場合は、B型肝炎ウイルスがあるということです。
逆に、陰性と結果が出た場合は、B型肝炎ウイルスがないということです。
この検査は、一部の企業の健康診断で行っているところもあります。
健康診断で「HBs抗原陽性」の場合は、さらに医療機関で受診して検査が必要です。

HBs抗原陽性と診断された人は、B型肝炎ウイルスの状況を調べて、すぐに治療が必要なのかさらに調べるために検査をします。
検査は、血液中の「HBs抗原」と「HBs抗体」を調べます。
HBs抗原・・・ウイルス増加時に肝臓で作られるたんぱく質です。
HBs抗体・・・HBs抗原に対抗する抗体です。

HBs抗原が陽性という結果が出た場合は、B型肝炎ウイルスが活発で、ウイルスの量も多く、感染する力が強いことを表します。
他の人への感染する危険性が高いです。
また、HBs抗体が陽性という結果が出た場合は、B型肝炎ウイルスの量が少なく、感染する力も弱いことを表します。
さらに、ALT値で肝炎の状態を確認したり、B型肝炎ウイルスの量を調べる「HBV?DNA検査」をして、治療方針を決定します。

ALT値・・・肝臓で作られる酵素のことで、肝臓に異常が起こると血液中に増加します。

Posted by banrai | 2008年3月25日 09:57 |

B型肝炎の感染予防

B型肝炎の感染を防ぐためには、「ワクチン」の接種が一番効果的です。
B型肝炎と診断された場合、家族や交際相手などは同様にワクチンの接種を勧められます。
また、性交渉からの感染を予防するためには、コンドームなどの避妊用具を使うことをおすすめします。
医療機関でも針刺しの事故防止のため、ワクチンを接種します。

ワクチンの接種は、全国の医療機関で受けることができます。
しかし、B型肝炎ウイルスの母子感染防止以外が目的の場合は、保険適用外になります。

B型肝炎ウイルスに感染することは、日常生活おいてほとんどありません。
しかし、B型肝炎ウイルスに感染している人の血液には、注意が必要です。
血液が付着する可能性のあるカミソリなどの共用は避け、出血時の手当ても本人がするようにします。
もし、B型肝炎ウイルスに感染している人の血液に触れてしまい心配のときは、かかりつけの病院または、肝臓専門医などの診察を受けることをおすすめします。

Posted by banrai | 2008年3月25日 09:29 |

B型肝炎の母子感染の経過と予防

B型肝炎ウイルスに母子感染をした乳幼児は、免疫の働きが不十分なので、肝機能が「無症候性キャリア」が多いです。
その後、免疫の働きが発達してくる15?30歳ごろに肝炎を発症します。
その中の85?90%の人は、ウイルスの量が減少して無症候性キャリアになります。
それ以外の人は、「慢性肝炎」になってしまいます。

しかし、1986年以降に生まれた赤ちゃんは、B型肝炎ウイルスの母子感染をしないように防止策がとられています。
この防止策とは、次のようなものです。
妊婦は、必ず「HBs抗原検査」をします。
この「HBs抗原検査」の結果が陽性のときは、出産後すぐに、HBs抗体がたくさん含んでいる「免疫グロブリン」を赤ちゃんに投与します。
そして、ワクチン接種を3回受けます。
6ヵ月後に、体内にHBs抗体があることを確認します。

この防止策により、新たに母子感染は、ほとんど起こりません。

Posted by banrai | 2008年3月25日 09:29 |

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